国連の性と生殖に関する保健機関であるUNFPA(国際連合人口基金)とプラダ・グループは、ファッション業界におけるプラダ・グループのリーダー的役割とUNFPAのジェンダー平等の推進を結集するユニークで革新的なパートナーシップを締結します。パイロットプログラム「Fashion Expressions: The Stories She Wears」は、ファッションの社会的・経済的な力を女性のエンパーワーメントと性と生殖に関する保健を促進する手段として活用することを目的に、ガーナとケニアの若い女性に提供される6か月の研修プログラムです。「Fashion Expressions: The Stories She Wears」プロジェクトを通して、ガーナでは30人、ケニアでは15人の若い女性たちが、地域の伝統やスタイル、リサイクル/アップサイクルファッション、伝統的なテキスタイルデザイン、財政的な知識にフォーカスしたファッションのデザインや製作を含む多数の分野における貴重な体験と知識を習得します。また本プログラムは、月経の健康管理、思春期、10代の妊娠の予防などのトピックを網羅した総合的な性と生殖に関する保健教育を提供します。また参加者は、ジェンダーベースの暴力の予防と対応に関する研修を受け、女性の性器切除や児童婚をはじめとする有害な慣行に対抗するために必要な貴重なスキルを習得します。
マリアローザ・クティッロ、UNFPA戦略的パートナーシップ最高責任者は次のように述べています。「UNFPAは、クリエイティブな業界と協力し、後進的なコミュニティに住む若い女性たちが自らの権利と選択肢を享受し、その潜在能力を最大限に発揮できるようにサポートする革新的な方法を模索しています。ファッションは、世界中に長期的で持続可能な教育と開発の機会を提供する強力なプラットフォームです。女性の経済的なインクルージョンに焦点を当て、持続可能な開発ソリューションの領域を押し広げ、今後も長期的に続く協力関係の弾みとなるこの影響力の大きいプログラムを通じて、プラダ・グループとその社員の皆さんと提携できることを誇りにしています。」
ロレンツォ・ベルテッリ、プラダ・グループマーケティング責任者およびCSR担当責任者は次のように語っています。「プラダは、常に新境地を開き、芸術的、文化的、社会的な常識に果敢に挑戦することを目指しています。この研修プログラムは、ファッションは善なる力であるというプラダ・グループの信念を反映しています。ファッション業界の社会的・経済的な力を活用してより受容性のある平等な社会を築くために、このユニークな研修プログラムを通してUNFPAと提携できることを大変光栄に思っています。」
マリカ・サヴェル、プラダ・グループ北米地域の多様性・平等・受容性の最高責任者は次のように述べています。「『Fashion Expressions: The Stories She Wears』プロジェクトを通じて、次世代の女性アーティストたちを導きエンパワーするために、引き続きUNFPAとの提携を深めることができることを非常に嬉しく思います。プラダ・グループが世界中の意欲的な若いデザイナーのために機会を拡大する役割を担うことができ、大変光栄です。」