プラダ2018年秋冬レディスファッションショーは、OMAのデザインによるミラノのプラダ財団複合施設を完成させる、竣工間近のタワーで開催されました。新しいランドマークであるこのタワーからは、他では見られない街のスカイラインが楽しめます。
AMOによるセットデザインは、階段席がミラノの中心を目指して北方を向くシンプルな幾何学的なレイアウトで構成され、洗練された光景とファッション、建築、都市との対話を形成しています。ブラックレジンで仕上げられたショースペースは光の中できらめき、外界の夜のパノラマを再現します。
AMOは屋内のスペースの造形だけでなく、タワーから美しい眺望を楽しめるよう配慮した繊細なデザインも手がけました。街の遠景は鮮やかな「PRADA」のネオンサインに彩られ、この地域のポスト・インダストリアルな特徴を際立たせています。都市景観をカスタマイズする、その空間的手法を用いてショーイベントを表現することにより、プラダと、このブランドを生み出した街との結び付きが強められます。
n° 20 - 2018年2月28日