ビラノバ・イ・ラ・ジャルトルにて9月14~17日に開催される予選レガッタを皮切りに、第37回アメリカズカップがスタートします。
予選レガッタの結果は、挑戦艇決定シリーズやアメリカズカップの選考対象とはならないものの、このビラノバでのレガッタは、2024年9月から10月にかけてバルセロナでクライマックスを迎えるアメリカズカップの前哨戦となります。防衛チームと挑戦者チームが正式に対峙するレースは、2021年のオークランド大会を最後に開催されておらず、よって今回のレースは、各チームがその間にどれだけチームワークを強化し、新艇に対する自信を強めてきたかを評価する機会となります。使用されるヨットは最新型のAC40で、最高速度40ノット(約80km/h)を超える性能を持つ、ワンデザインのフォイル搭載単胴船(全チーム共通)です。
選手4名が乗船してレースに挑みます。ビラノバでは、フリートレース(全チーム参加)と、上位2チームによるマッチレース(1対1の決戦)が行われます。ルナ・ロッサ プラダ ピレリは、カリアリでのLEQ12の開発を優先したことから、AC40に乗船してのトレーニングにはライバルチームほど時間を割いてこなかったものの、バルセロナで実施されたトレーニングセッションでは、ルナ・ロッサ プラダ ピレリの選手がこれらのボートに完璧に慣れており、あらゆるレースに向けて準備万端であることが示されました。
イタリアのサポーターは、メディアセットとスカイの専用チャンネルで、9月15、16、17日の各日に配信されるレガッタの生中継を見ることができます。