美術史家、評論家、理論家のジェルマーノ・チェラント(1940年~2020年)が、今年4月29日にミラノで逝去しました。彼は1995年から2014年までプラダ財団のアーティスティック・ディレクターを務め、2015年に科学監督に就任し、40を超えるプロジェクトを考案・キュレートしました。プラダ財団の代表であるパトリッツィオ・ベルテッリとミウッチャ・プラダは、ジェルマーノ・チェラントについて次のように語り、彼を偲びました。「友であり旅仲間でもあり(…)、そして財団の初期から芸術を通した学習・研究プロセスにおける中心人物の一人でした」5月初旬、プラダ財団はウェブサイトで「Possible Routes. ジェルマーノ・チェラントの回顧の始まり」と題したプロジェクトを発表。このデジタルスペースには、1995年以来のプラダ財団によるさまざまなプロジェクトを介してジェルマーノ・チェラントと対話したことのある芸術家、評論家、キュレーター、ジャーナリストによる寄稿、ビジョン、批評が集められています。これは、言葉や原則を超えた文化作品を創り続けた思想家としての彼を掘り下げて研究し、批評的に評価する旅の一歩となるものです。
Possible Routes.(可能性という名の道筋) ジェルマーノ・チェラントへのオマージュ。
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