プラダ2020年プレフォール レディス広告キャンペーンは、身体性に疑問を投げかけます。コレクションの鮮やかな色彩から切り離され、抽象化され、ステージの中央に配置され、素材の本質と拍子抜けするほどのシンプルさを強調します。クラシックな服をアレンジするための手段として色が使われ、非現実的な雰囲気の中で新たな表情を演出します。カラフルな服が純粋な色となり、手描きの水彩画と熟達したデジタル技術を組み合わせた画像や動画など、写真の典型的な形式に挑みます。白黒写真は単色のキャンバスとなり、その後のシーンで画像には即興的で自由な飽和色が加えられ、クリエイティブな表現の舞台となります。
そうすることで、服のシルエット、縫い目、パターンは、数十色のプラダカラーを精力的に探索するための「ペイント バイ ナンバー」のフレームとなり、一方動画内ではさらにひねりを加えて、自身がクリエイティブな存在になるモデルの変容を捉えます。
クリエイティブ・ディレクター:フェルディナンド・ヴェルデーリ
写真:デイビッド・シムズ
スタイリスト:オリヴィエ・リッツォ
フィルム・ディレクター:フェルディナンド・ヴェルデーリ