Prada SpAの取締役会は、2018年度の連結決算報告を承認しました。売上は31億4,200万ユーロと、6%の増加を示しています。その牽引役となったのはリテール部門の好調で、7%増を記録しました。一方、ホールセール部門はほぼ横ばいで、(取引相手先を)精選する戦略をとったこともあり、1%の増加にとどまっています。
全ての市場で増加が見られ、アジアパシフィック:+10%、アメリカ:+4%、欧州:+3%、日本:+7%、中東:+5%となりました。プラダ、ミュウミュウ両ブランドともに増加し、それぞれ+7%、+2%を記録しています。プラダについては全ての製品部門で好調を示し、ミュウミュウはウェア部門が好調でその他の製品部門は前年度並みでした。
財務データに関しては、EBITDAが5億5,100万ユーロ(売上の18%)、EBITが3億2,400万ユーロ(売上の10%)、純利益は2億500万ユーロ(売上の7%)、キャッシュフローの創出も好調で、3億6,500万ユーロとなりました。
他に特筆すべき事項としては、2億8,300万ユーロの投資と、今期における797人の雇用創出が挙げられます。
(注:数字はすべて恒常為替レートによる計算)
プラダ・グループのCEO、パトリッツィオ・ベルテッリは次のように話しています。「2018年度の結果を見ると、私たちが近年行ってきた様々なイニシアチブに対して市場からポシティブな反応が返ってきており、それが売上の増加という形で現れているのがわかります。今後は、私たちの歴史を尊重しながらも、グループの将来を構築するために戦略の革新を図っていく時期になります」
n° 36 - 2019年3月15日